日々ログ

ただの日記です。

9月21日(水)

今日も思いつくまま書き散らす。

 

 

仕事が終わってすぐに病院へ行った。

 

もうあとどのくらい生きていられるのか分からないのに面会時間はたったの15分。あまりにも短すぎると思う。しかもその短い15分の面会中に看護師さんがやってきてコロナ禍での面会の細い規則やあれを持ってきてほしいと言った内容のはなしをする。

 

あのー、そういう話っていまじゃなきゃだめなんですか?って言えたら良いのに。気の弱い、ずるい私はなにも言えずに物分かりの良いふりをしてお母さんの様子をうかがいながら看護師さんの話を聞いている。二人きりでいたいのに。

 

お母さんは目を開いたり閉じたり、穏やかに眠っていたかと思うと苦しそうな表情を見せたりする。浮腫んだ手を握ると軽く握り返したり、手を振り払うような仕草を見せたりする。

時々お母さんの目と合うような瞬間はあるのだけど、私のことは認識できないようで、もう意志の疎通を図ることは難しいと悟った。2ヶ月前に会った時はどんな話をしたのか、思い出せない。「うちへ帰りたい」とか「早く死にたい」とか言っていたような気がする。あとミスドのドーナツを食べてたなw

 

お母さんの姿を見て延命治療を選択しなかったのは正解だと思った。あの状態なら管を通して無理やり薬を投与しても死期を無駄に伸ばすだけで意味がないと思った。もうあの肉体にお母さんの魂は宿ってないように思う。

 

看護師さんからは病院を出る時のための洋服かパジャマか、とにかくお母さんの好きだった洋服を持ってきてくださいと言われた。ふと去年の暮れに買ってあげたミッキーマウスのパジャマのことを思い出した。お母さんはあのパジャマがとても気に入って来年は赤い服を買ってねって笑っていた。

お母さんは可愛いものが好きだった。好奇心旺盛な人だった。お茶目な人だった。

いい母親だったかは分からないけど。いろいろあったしね。

私も良い娘だったとは言い難かったから、その点はおあいこで。

でもずっと一緒にいたからいなくなるのはとても寂しいです。